全固体二次電池の研究開発動向
~設計 ・ 課題 ・ 構造化、 および将来展望まで~
~半固体、バイポーラ型電池などについても解説~
S230628NW
本セミナーは Zoom を使用いたします。
開催日時:2023年6月28日(水) 13:00-16:30 (12:55受付開始)
受 講 料:お1人様受講の場合 48,400円[税込] / 1名
1口でお申込の場合 62,700円[税込] / 1口(3名まで受講可能)
電池の新たな可能性を拓く技術として「全固体化」が注目されている。可燃性の有機電
解液を不燃性の固体電解質に置き換える試みである。電池の安全性が大幅に改善されるこ
とはもちろん、電池の使用可能温度域の拡大やエネルギー密度の向上も期待される。しか
し、全固体化を実現するためには、有機電解液の使用を前提としてきたこれまでの材料や
電池の設計では不十分であり、新たな材料や電池の設計が必要とされている。
本講演では、全固体化が求められる背景として、リチウムイオン電池の構成や動作原理、
課題を解説するとともに、全固体化で必要となる部材や電池設計を紹介する。また、全固
体電池の用途展開や実用化における課題など、具体例を交えながら最近の研究開発状況を
解説する。
1. はじめに~電池の基礎
1.1 電池の部材と構成
1.2 エネルギー密度と出力密度
1.3 充放電反応とは
1.4 リチウムイオン電池の現状と課題
2. 全固体リチウム二次電池
2.1 電池の全固体化とは
2.2 全固体化のメリットと可能性
3. 全固体リチウム二次電池の設計
3.1 固体電解質の種類と特徴
3.2 電解液との比較
3.3 固体電解質の合成例
3.4 電極材料の選択
4. 課題とその解決へ向けたアプローチ
4.1 固体-固体界面の形成
4.2 イオン伝導助剤の適用
4.3 中間層の導入
4.4 短絡の防止
4.5 半固体電解質
5. 電池の構造化
5.1 三次元構造化
5.2 バイポーラ型電池
6. 全固体リチウム二次電池の用途展開
6.1 電池の市場
6.2 用途展開
6.3 実電池作製上の課題
6.4 最近の話題、今後の展望