トリケップス文献調査用資料 CD-WS143

電源系統における高調波歪規制と対策/測定技術

刊行月:1993年3月、価格:53,240円(税込)
体裁:CDR、191頁
監 修 
 正田英介 東京大学
 橋本栄二 財団法人電力中央研究所
 坂下栄二 株式会社日立製作所
執筆者 
 正田英介 東京大学 工学部 電気工学科 教授
 橋本栄二 財団法人電力中央研究所 狛江研究所 開発部 電気利用技術研究室 室長
 坂下栄二 株式会社日立製作所 映像本部 規格担当リーダ
 安村昌之 ソニー株式会社 大崎テクノロジーセンター 回路デバイス事業本部
       応用デバイス事業部 開発課 次長
 飯塚健一 株式会社日立製作所 リビング機器事業部 冷熱本部 空調システム設計部
       主任技師
 井出祐一 株式会社東芝 富士工場 開発技術部 主幹
 仲矢文則 東芝ライテック株式会社 エレクトロニクス開発センター 開発担当 主務
 木野二郎 株式会社日立製作所 オフィスシステム事業部 応用システム本部 主任技師
 高橋 勲 長岡技術科学大学 電気・電子システム課程 教授
 山下武夫 日新電機株式会社 第1電力機器事業本部 コンデンサ部 主任
 樋村教章 財団法人日本電気用品試験所 研究部 主幹研究員
 梅都ニ三寿 菊水電子工業株式会社 技術部 次長

内容項目

第1章 総論-高調波歪とその対策
 1 はじめに
 2 高調波歪の発生
  2.1 高調波電流の発生
  2.2 電力変換回路による高調波電流
  2.3 高調波電流による電圧歪
  2.4 高調波歪の拡大
 3 高調波歪の影響と対策
  3.1 高調波歪の影響
  3.2 高調波歪による障害
  3.3 機器のイミュニティ
  3.4 高調波対策
 4 高調波に関する電磁気両立性
  4.1 高調波歪発生の統計的性質
  4.2 高調波の影響の統計的性質
  4.3 高調波に関する電磁気両立性レベル
 5 おわりに
第2章 電力系統における高調波歪の実態
 1 はじめに
 2 送配電線の高調波電圧歪
  2.1 高調波電圧歪実態と特徴
  2.2 将来予測の試算結果
 3 電力系統における高調波障害と対策
  3.1 障害の実態
  3.2 対策方法と留意点
  3.3 発生源の探査方法
 4 電力系統における高調波シミュレーション手法
  4.1 基本的な考え方
  4.2 簡略計算手法
  4.3 ディジタルシミュレーション手法
 5.あとがき
第3章 高調波歪規制
 1 まえがき:規制内容の方向
 2 ガットスタンダードコードに基づく国際規格と各国規格・規制との関係
 3 国際電気標準会議(IEC)の動向
  3.1 電源高調波歪に関するIEC規格
  3.2 電源高調波歪に関するIEC委員会
  3.3 一般低電圧電源系統に接続される機器に対する規格
  3.4 産業用、その他の一般用でない電源系統に関する電源高調波
 4 日本国内の動向
  4.1 対象範囲
  4.2 審議状況
  4.3 今後の審議予定
 5 欧州における規制の動向
 6 その他:カナダにおける動向
第4章 各種機器における高調波歪対策
 第1節 家庭用電子機器~AV機器
  1 概説
  2 規制値と一般的対策技術
  3 アクティブフィルタ回路による力率改善技術
   3.1 矩形波形コンバータ回路
   3.2 共振波形コンバータ回路
   3.3 シリーズレギュレータを組み合わせたAV機器用電源
  4 部分整流平滑回路による力率改善技術
   4.1 矩形波形による設計例
   4.2 共振波形による設計例
   4.3 低電力負荷における設計例
  5 あとがき
 第2節 家庭用電気機器~エアコン
  1 概説
  2 ルームエアコンの回路
   2.1 ルームエアコンの基本構成
   2.2 電源回路
  3 現状の高調波抑制方法と問題点
   3.1 単相100V電源の高調波抑制方法
   3.2 単相200V電源の高調波抑制方法
   3.3 高調波抑制回路の解析
   3.4 IEC規制値
   3.5 現状高調波抑制回路の問題点
  4 その他の高調波抑制方法と問題点
   4.1 アクティブコンバータの基本構成
   4.2 昇圧チョッパ方式アクティブコンバータ
   4.3 アクティブコンバータの実験データ
   4.4 アクティブコンバータの問題点
   4.5 これからの課題
 第3節 大型電気機器(業務用空調機器)
  1 はじめに
  2 空調機器の技術動向と高調波歪発生量
   2.1 空調機の技術動向
   2.2 インバータ応用空調機の構成
   2.3 空調機の高調波発生量
  3 インバータ搭載空調機の高調波抑制策
   3.1 三相電源空調機での抑制策とその効果
   3.2 単相電源空調機での抑制策と効果
   3.3 チョッパ方式による単相整流回路の高調波改善
  4.今後の課題
 第4節 照明機器
  1 はじめに
  2 蛍光灯点灯回路の概要
  3 電子式安定器の特長
  4 電子安定器の回路の特徴
   4.1 部分平滑回路の目的
   4.2 部分平滑回路の種類
  5 蛍光灯点灯回路の高調波電流
   5.1 従来安定器の高調波電流
   5.2 電子安定器の高調波電流
  6 照明器具の高調波抑制技術と問題点
   6.1 照明器具の高調波抑制の目標値
   6.2 電子安定器の高調波抑制技術
  7 まとめ
 第5節 OA、通信機~パソコン、ワープロ
  1 パソコン・ワープロの高調波電流について
   1.1 パソコン・ワープロの電源部の特徴
   1.2 コンピュータ機器の入力電流
  2 高調波電流低減技術と問題点
   2.1 リアクトル挿入法
   2.2 アクティブフィルタ法
   2.3 その他の高調波低減方法
  3 おわりに
第5章 ダイオード整流回路の入力電流高調波歪対策技術
 1 はじめに
 2 入力電流波形を正弦波状にするには
 3 ディザーコンバータの原理
  3.1 整流回路の線形性
  3.2 ディザーコンバータの原理
 4 チョッパによるディザーコンバータ
  4.1 昇圧タイプ
  4.2 昇降圧タイプ
 5 スイッチング電源に使用した例
  5.1 昇圧タイプ
  5.2 昇降圧タイプ
 6 ディザースイッチング電源の実験例
  6.1 スイッチング電源への応用(回路例3)
  6.2 スイッチング電源への応用(回路例6)
 7 むすび
第6章 電力系統による高調波歪対策
 1 高調波歪抑制方法
  1.1 高調波発生量の低減
  1.2 回路インピーダンスの変更
 2 交流フィルタ
  2.1 L-Cフィルタ
  2.2 アクティブフィルタ
第7章 高調波測定技術
 第1節 高調波測定方法
  1 概説
  2 日本における機器単体の高調波電流測定方法
   2.1 適用範囲
   2.2 測定装置等
   2.3 機器の運転条件
  3 IEC555-2の改正案{文書77A(S)70}と日本の測定方法案との主要な相違点とその理由
   3.1 適用範囲
   3.2 測定装置等
  4 IEC1000-4-7による系統における高調波電圧測定
   4.1 測定装置
   4.2 測定値の統計的取り扱い方法(IEC1000-4-79.3の抄訳とする。)
  5 おわりに
 第2節 高調波測定機器
  1 測定を始める前に
   1.1 測定の再現性
   1.2 高調波に関する用語
   1.3 測定のための規定
  2 適用範囲
  3 機器のクラス分けのフローチャート
  4 機器に対する電源高調波歪み発生限度値{IEC77A(S)70}
  5 測定装置と測定回路
   5.1 測定用電源{IEC77A(S)70}
   5.2 測定回路インピーダンス(引用:IEC Publ.555-2.電気共同研究第46巻2号)
   5.3 測定装置
   5.4 測定回路
  6 測定条件
  7 測定上の留意点
  8 電源高調波測定装置
  9 電源高調波測定機器



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