トリケップス文献調査用資料 CD-WS121

光学薄膜技術

刊行月:1991年3月、価格:43,890円(税込)
体裁:CDR、216頁
監修
 横田英嗣 東海大学
執筆者
 横田英嗣 東海大学 工学部 光学工学科 教授
 池田英生 株式会社ニコン 開発本部 知的財産部 ゼネラルマネージャー
 川畑州一 東京工芸大学 工学部 助教授
 小倉繁太郎 神戸芸術工科大学 芸術工学部 教授
 橋本 至 昭和光機製造株式会社 技術部 技術課 課長
 菅原 登 株式会社オプトロン 研究開発部 部長
 谷口 孝 東レ株式会社 滋賀事業場 高分子研究所 機能高分子研究室 室長
 小檜山光信 日本バルザース株式会社 オプティカルシステムズ マネージャー

内容項目

第1章 光学薄膜の領域とその動向
第2章 光学薄膜設計
 1 光学薄膜の性質
  1.1 光学薄膜と設計のための計算法
  1.2 四端子行列法と多層膜の性質
 2 光学薄膜の性質と計算法
  2.1 図式解法
  2.2 計算のための多層膜の性質
  2.3 電界強度の計算
 3 偏光素子・位相板
  3.1 偏光ビームスプリッタ設計
 4 光学薄膜CAD
  4.1 CADのための条件
  4.2 CADに取り入れられるプロセス条件
  4.3 CAD設計システム
  4.4 初期設計
  4.5 設計上でのシミュレーション(高耐力化膜構成)
  4.6 吸収層を含む多層膜の組み立て
  4.7 設計CADのプログラム化
  4.8 CAD設計の実際
  4.9 最適化
 5 設計データ例
  5.1 多層膜設計例
  5.2 周期的多層膜の性質を利用した例
  5.3 金属膜を含む多層膜の例
  5.4 その他
  5.5 反射防止膜の広帯域化の例
第3章 光学薄膜の基礎となる計測技術
 第1節 薄膜の光学的測定
  1 分光反射、透過率による測定
  2 偏光解析法
  3 不均質膜の測定
  4 膜厚制御
   4.1 反射率および透過率測定による膜厚制御
   4.2 偏光解析法
  5 蒸着速度の制御
 第2節 薄膜の構造と特性評価技術
  1 薄膜の構造
   1.1 電子顕微鏡による断面構造
   1.2 膜構造モデル
   1.3 充填率の算定
  2 充填率測定法
   2.1 水晶振動子法
   2.2 直視式(in-situ)分光測定法
   2.3 特性評価
  3 屈折率の動的変化
  4 充填率による薄膜挙動の解析例
   4.1 狭帯域フィルタの経時変化
   4.2 ZrO2不均質膜の挙動の解析
   4.3 固体薄膜ECD(エレクトロクロミックデバイス)での充填率
  5 その他の薄膜分析法
   5.1 X線回析と電子線回析
   5.2 赤外分光測定法
   5.3 表面分析
   5.4 走査トンネル顕微鏡およびヘテロダイン式表面粗さ計
  6 内部表面積と細孔分布測定法
   6.1 吸着曲線
   6.2 細孔分布
   6.3 内部表面積
 第3節 薄膜の応力と耐久性
  1 応力と薄膜構造
  2 応力のin-situ測定
  3 付着力と耐久性
第4章 光学薄膜基板、洗浄および薄膜材料
 第1節 光学基板の洗浄
  1 はじめに
  2 有機溶剤による手拭き洗浄
  3 超音波洗浄
   3.1 超音波振動子
   3.2 空洞現象(キャビテーション)
   3.3 加速度
   3.4 共振水位
   3.5 実際の超音波洗浄機の例
  4 イオン衝撃
  5 洗浄の評価法
   5.1 呼気像
   5.2 静摩擦係数
   5.3 接触角
 第2節 蒸着パタメータと薄膜特性
  1 蒸着温度
  2 蒸着速度
  3 真空度
  4 経時変化
   4.1 充填密度(パッキングデェンシティ)と経時変化
   4.2 イオンアシスト蒸着
 第3節 蒸着材料の特性
  1 TiO2について
   1.1 TiO2薄膜の作成方法
   1.2 TiO2薄膜の性質
  2 ZrO2、TiO2混合物について
  3 混合物質による中間屈折率膜
  4 プラスチック基板用蒸着材料
   4.1 CeO2薄膜の性質
   4.2 SiO薄膜
   4.3 蒸着時の基板温度上昇
  5 紫外用蒸着材料
  6 蒸着材料としてのフッ化物
第5章 光学薄膜形成技術
 第1節 真空蒸着法
  1 はじめに
  2 蒸着理論
   2.1 加熱・蒸発
   2.2 飛翔過程
   2.3 膜形成・成長過程
  3 真空蒸着装置
   3.1 装置の歴史と概略構成
   3.2 真空排気系
   3.3 蒸発源
   3.4 膜厚制御法
  4 実際の真空蒸着による光学多層膜の作成例
   4.1 紫外用マルチコート
   4.2 赤外用マルチコート
 第2節 プラズマ蒸着法・スパッタ法
  1 プラズマの光学薄膜技術への応用概説
  2 プラズマ蒸着法
   2.1 イオンプレーティング法
   2.2 イオンビームアシステッドディポジション法
   2.3 スパッタリング法
  3 イオンビームアシステッドディポジション(IAD)の測定データ
 第3節 薄膜形成特論
  Ⅰ プラスチック基板への薄膜形成技術
   1 プラスチック光学部品コーティング技術の問題点
   2 プラスチックコーティングの基本的な考え
   3 薄膜の基本設計例
   4 MgF2の低温コーティング
  Ⅱ 溶液コーティングによる反射防止膜
   1 はじめに
   2 真空薄膜形成
   3 反射防止の原理
   4 溶液コーティングについて
    4.1 高屈折率ハードコート
    4.2 低屈折率ハードコート
   5 応用例-ルミナス・HI・Sコートレンズ
    5.1 ルミナス・HI・Sコートレンズの構造と技術
    5.2 ルミナス・HI・Sコートレンズの特長
   6 今後の応用展開
  Ⅲ イオンプレーティングによる光学薄膜作製技術
   1 はじめに
   2 RLVIP装置およびその原理
   3 実験結果および考察
    3.1 膜の構造
    3.2 機械的特性
    3.3 光学的特性1(単層膜)
    3.4 光学的特性2(多層膜)
   4 おわりに
第6章 光学薄膜の安定度と信頼性試験
 1 光学薄膜信頼性テスト
 2 MIL規格信頼性テスト
  2.1 付着力テスト(MIL M-13508C)
  2.2 膜強度テスト(MIL M-13508C、MIL C-675C)
  2.3 温度テスト(MIL M-13508C) 
  2.4 恒温恒湿テスト(MIL C-675C、MIL M-13508C)
  2.5 溶解テスト(MIL C-675C、MIL M-13508C)
第7章 光学薄膜技術特論(軟X線光学素子いおける多層膜反射ミラー)



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