CMCR_4
『触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略』
 ~Strategy of Methane and Carbon Dioxide Use on Catalysts~
発 刊  2017年9月29日
定 価  冊子版:90,000円(消費税別)、セット(冊子 + CD)100,000円(消費税別)
 購入 
 *申込用紙の通信欄に、「冊子版」希望、または「セット」希望とお書きください。
体 裁  A4判 並製 178頁
編集・発行
ISBN
 株式会社シーエムシー・リサーチ
 978-4-904482-38-4
 
本書の特徴  ・ 課題が山積みのエネルギーおよび環境問題を触媒の観点から解説!
 ・ メタン戦略・二酸化炭素戦略の基礎となるエネルギー事情も解説!
 ・ メタン利用の工業技術および研究の現状を広範に紹介!
 ・ 二酸化炭素の回収技術および利用技術を紹介!
 ・ 二酸化炭素を原料とした工業技術および研究の現状を広範に解説!
 

著 者  室井高城 氏  アイシーラボ 代表
【講師略歴】
 1969年 住友金属鉱山株式会社に入社し、日本エンゲルハルド株式会社(現・エヌ・イーケムキャット株式会社)に出向。
 その後、40年間一貫して日本の工業触媒の開発に従事し、化学触媒事業部長、事業開発部長、執行役員となる。
 2006年 触媒学会副会長。
 2008年 アイシーラボ(工業触媒コンサルタント)を設立。
  BASFジャパン株式会社 主席顧問、元・日本ガス合成株式会社 執行役員、早稲田大学 招聘研究員を歴任。
  神奈川大学 非常勤講師。
 2014年 NDEO戦略センター フェロー。
  主な受賞は、触媒学功績賞 (2005年)。
 著者の言葉  21世紀に入ってから世界のエネルギー事情は大きく変化し始めた。石油は乱高下し、安価な石油が大量に供給される時代は終わった。一方、天然ガスはモザンビークに新たに大規模なガス田が見つかり、非在来型では、米国でシェールガスが新たに掘削され始めた。シェールガスは米国だけでなく世界的に埋蔵していることが分かりシェールガス革命と言われる安価な天然ガスの時代が到来し始めた。一方、化石資源の消費が進み、大気中の二酸化炭素濃度が急激に増加し始め地球温暖化が深刻な問題となり始めた。先進国では省エネルギー化が進み、エネルギー需要は若干減少し始めたが、新興国は産業が急速に発展し、エネルギー需要は急激に増加し始めた。モータリゼーションも急速な勢いで進み始めている。化石資源に基づく二酸化炭素削減のため、再生可能エネルギーとして米国ではコーン、ブラジルではサトウキビベースのバイオエタノールが自動車燃料に混合して使用されるようになった。また、太陽電池や風力による電力の普及と開発が進んでいる。燃料電池車も一部、市販されるようになった。
 人類は、2050年に向かって完全な再生可能エネルギー社会に向かって着実に進んでいるように見える。しかし、課題は山積みである。バイオマスは資源に限りがあるだけでなく自然破壊につながる恐れがある。二酸化炭素削減対策のCCSは、本当に安全か疑問である。その中で唯一、可能で実際的な解決策は、石炭や石油ではなく天然ガス(メタン)の利用である。いずれ今世紀後半か22世紀までには水素社会が到来する。それまで、そしてその後も化学品原料として使われるのは天然ガスである。天然ガスの利用を進めなければならない。更に、二酸化炭素をCCSするのではなく、CCUによって削減することを考えなければならない。

内容項目
/
詳細項目
Ⅰ メタン戦略
第1章 エネルギー資源原料の変化
 1.1 世界のエネルギー動向
 1.2 石油資源
 1.3 石炭資源
 1.4 天然ガス
 1.5 再生可能エネルギー
第2章 シェールガス革命
 2.1 米国のシェールガス
 2.2 天然ガス価格
 2.3 シェールガスの輸入
 2.4 北米回帰
 2.5 天然ガス原料エチレン価格
 2.6 米国のエチレンプラント
 2.7 不足するプロピレン、ブタジエン、芳香族
第3章 中国のエチレンプラント
第4章 メタンの利用
 4.1 メタンケミストリー
 4.2 メタンの直接利用
 4.3 メタンの活性化
 4.4 メタンから燃料油
 4.5 メタンからエタン、エチレン
 4.6 メタンからプロピレンの合成
 4.7 メタンからベンゼンの合成
 4.8 メタンからエチレン、ベンゼン、ナフタレン
 4.9 メタン酸化によるメタノールの合成
 4.10 メタンから酢酸の合成
 4.11 ホルムアルデヒドからメタノールの合成
 4.12 メタン酸化によるホルムアルデヒドの合成
 4.13 メタンからアセチレンの製造
 4.14 メタンからCO2を副生しない水素の製造
第5章 膜分離技術
 5.1 高温耐久膜
 5.2 膜分離触媒層
 5.3 共イオン膜触媒によるMDA
第6章 合成ガス
 6.1 メタンの水蒸気改質
 6.2 迅速部分酸化による合成ガスの製造
 6.3 水素分離膜による水素製造
 6.4 メタンからDMEの合成
 6.5 合成ガスから液体燃料の合成(GTL)
第7章 合成ガスから化学品の合成(新たなC1ケミストリー)
 7.1 エチレングリコール
 7.2 ジメチルカーボネート
 7.3 酢酸の水素化によるエタノールの合成
 7.4 メタンからエタノールの合成
 7.5 合成ガスからエタノールの合成
 7.6 合成ガスからC2-C4パラフィン
 7.7 合成ガスからC2-C4オレフィン
 7.8 新たなC1ケミストリー
第8章 メタノールの利用
 8.1 メタノールから燃料の合成
 8.2 メタノールからエチレン、プロピレンの合成
 8.3 メタノールからプロピレンの合成
 8.4 メタノール経由ライトオレフィンコスト
 8.5 米国シェールガス由来のメタノール利用軽質オレフィン
 8.6 メタノールからC2-C4オレフィン
 8.7 メタノールから芳香族(MTA)
 8.8 メタノールから化学品の合成
参考文献

Ⅱ 二酸化炭素戦略
第1章 CO2の分離回収
 1.1 CO2削減
 1.2 CO2回収技術とCCSコスト
第2章 CCSの現状
 2.1 CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)
 2.2 世界のCCS
 2.3 日本でのCCS
 2.4 EOR(Enhanced Oil Recovery)
 2.5 炭酸ガスハイドレートによる貯蔵
 2.6 CarbFix
 2.7 CCSの課題
第3章 CO2とメタンから合成ガスの製造
 3.1 ドライリフォーミング
 3.2 CO2のCOへの還元
第4章 CO2のメタン化
 4.1 再生可能エネルギーの利用
 4.2 CO2と水素からメタンの合成
 4.3 CO2のメタン化触媒
 4.4 Power to Gas
第5章 CO2からメタノール合成
 5.1 CO2からメタノールの合成反応
 5.2 COとCO2の違い
 5.3 CO2によるメタノール合成触媒
 5.4 反応機構
 5.5 新規メタノール合成触媒
 5.6 CO2からメタノール合成プラント
 5.7 液相懸濁床
 5.8 液相均一系によるメタノール合成
 5.9 CO2からギ酸エステル経由メタノールの合成
 5.10 CO2からメタノール合成工業化プラント
 5.11 大気中CO2からメタノールの合成
 5.12 炭素循環
第6章 CO2を用いた燃料の合成
 6.1 FT合成
 6.2 CO2とメタンからDME
 6.3 CO2からLPGの合成
第7章 CO2から化学品の製造
 7.1 CO2からエタノールの合成
 7.2 メタンとCO2から酢酸の合成
 7.3 CO2と水素から芳香族の合成
 7.4 CO2とエチレンからアクリル酸の合成
 7.5 CO2からギ酸の合成
 7.6 新たなCO2ケミストリー
第8章 発酵法によるCO2の資源化
第9章 CO2を用いたポリマーの合成
 9.1 ポリアルキレンカーボネート
 9.2 ポリエチレンカーボネート
 9.3 ポリプロピレンカーボネート(PPC)
 9.4 ポリカーボネート
 9.5 CO2によるHDIの合成
参考文献